ダイエットをしている方なら、みなさん夕食に工夫を凝らしているのではないでしょうか?
夜は、炭水化物を抜くようにしている・・・
夜は、豆腐を食べるようにしてカロリーを抑える・・・
夜は寝るだけだからなるべく食べないようにする・・・
こんな風にダイエットに取り組んでおられる方が非常に多いです。
しかし、そのダイエット方法本当に大丈夫ですか?
目次
今流行りのダイエットは、夕食を低カロリーに抑える方法?!
ダイエットをしている方なら、よく耳にされたことがあると思いますが、
夕食はカロリーを抑えたものにするべきであるとよく言われています。
朝、昼は1日の活動のために沢山食べて、夕食は極力カロリーを抑えるというものです。
そのため今、夜の炭水化物抜きダイエット、豆腐ダイエットなどが流行っています。
でも、そのダイエット法本当に大丈夫なのでしょうか?
豆腐ダイエット
豆腐ダイエットとは、どんなダイエットなのでしょうか?
1日3食のうち、1食か2食をの主食を豆腐にするというものです。
お肉や魚からたんぱく質を摂取しようと思うと、
どうしてもカロリーが高くなってしまいます。
しかし、豆腐ならたんぱく質を取ることができて、
かつ低カロリーなので、ダイエット食材として無視できない存在となっています。
豆腐は、高たんぱくで低カロリーであるという面から、
ダイエットに最適だと言われています。
また、豆腐は高タンパク質で低カロリーというだけではありません。
豆腐にはたくさんの栄養素が含まれていて、美容や健康にも良いと言われています。
例えば、大豆レシチンという栄養素が豆腐には含まれています。
大豆レシチンはコレステロールや中性脂肪を減らしてくれます。
また、血液の流れをスムーズにしてくれるという効果があります。
他にも、豆腐には大豆サポニンという栄養素が含まれています。
この大豆サポニンは、余分な脂質や糖質を抑えてくれます。
また、コレステロールの吸収を抑えて分解してくれます。
また、大豆イソフラボンという栄養素も含まれています。
きっとみなさんも良く知っている栄養素なのではないでしょうか?
この大豆イソフラボンは美白や美肌に効果的だと言われています。
また、髪の毛にハリとツヤを与えてくれる働きもあります。
他にも、骨粗鬆症予防をしてくれたり、血圧を下げてくれたりもしますし、
悪玉コレステロールを減らしてくれます。
他にも、豆腐には大豆オリゴ糖という栄養素もあり、
腸の働きをよくしてくれて、便秘に効果的だと言われています。
ここまで、見ていると豆腐ってすごいダイエットに効果的な食材で、
美容や健康にも良さそうで、豆腐ダイエットに問題はなさそうですよね!
でも、ちょっと待ってください・・・。
豆腐ダイエットの危険性
確かに豆腐は色んな栄養素が入っていて、
その栄養素はどれも私たちに必要なものばかりです。
でも、豆腐ダイエットには危険が潜んでいます。
豆腐には私たちに必要な栄養素が入っているのに、なぜ危険なのでしょうか?
一つ一つ見ていきたいと思います。
なぜ、危険性があるかという言うと、
豆腐自体には、何も悪い要素はありません。
問題となるのは、豆腐ダイエットのやり方です。
豆腐ダイエットがどういう方法で行われるダイエットなのか思い出してみてください。
豆腐ダイエットは、1日の1食か2食の主食を豆腐にするというものでした。
この方法は豆腐だけをたくさん食べることになり、身体に負担をかけることになるかもしれません。
みなさん豆腐の一日の適正摂取量はどれくらいかご存知でしょうか?
木綿豆腐であれば、木綿豆腐であれば1/3丁である110gぐらい、
絹ごし豆腐であれば1/2丁である140g目安とするといいと言われています。
しかし、豆腐ダイエットをしている人たちはこの適正摂取量を超えている方が多いのではないでしょうか?
豆腐自体さっぱりとした口当たりでなので、ついつい食べ過ぎてしまう傾向にあるかもしれません。
豆腐を食べ過ぎると、私たちの身体にどんな影響を与えるのでしょうか・・・。
下痢になりやすくなる
豆腐は機能性食品と言われるほどに、とっても体にいい食品なのですが、
豆腐をつくる過程で使われる『にがり』には注意をする必要があります。
にがりは、海水から作られるもので、主な成分は塩化マグネシウムです。
この塩化マグネシウムはマグネシウムイオンとして消化管の水分を吸収されにくくするため下痢になりやすくなります。
病院でも下剤に使われるほどです。
そのため、にがりを使って作られている豆腐を食べ過ぎると、
塩化マグネシウムも採りすぎることになるので、下痢になりやすくなってしまいます。
貧血になりやすくなる
貧血とは、鉄分が不足して、ヘモグロビンが少なくなっている状態の事です。
貧血だと、立ちくらみ、めまい、耳鳴りなどの症状がでます。
実は、豆腐にも鉄分が含まれていますし、良質なたんぱく質が含まれています。
この二つはヘモグロビンを構成するのに大切な栄養素です。
しかし、豆腐の鉄分は非ヘム鉄といって、体に吸収されにくいタイプの鉄分が含まれています。
この非ヘム鉄はビタミンCと動物性たんぱく質などの栄養によって身体に吸収されやすくなります。
しかし、ダイエットのために、肉類を控えていたり、肉類でたんぱく質をとるかわりに豆腐に置き換えて食べていたりすると、
ヘモグロビンを構成する大切な栄養である鉄が少なくなってしまい、貧血になりやすくなってしまいます。
腎臓疾患
腎臓は、体の水分や塩分量を調整したり、血液からいらないものをろ過して排出するという働きをしてくれています。
先ほどからもお伝えしているように、豆腐にはたんぱく質が多く含まれています。
ですので、豆腐をたくさん食べるとたんぱく質も多くとることになってしまい、
腎臓のろ過機能に負担がかかります。
これによって、腎臓疾患になることもあるので注意が必要になります。
女性の身体への負担
通常、生理は女性ホルモンではるエストロゲンとプロゲステロンの2つのホルモンの働きにより、約28日サイクルで来るようになっています。
しかし、豆腐を食べ過ぎると生理が遅れるということがあります。
というのは、豆腐の中に含まれている大豆イソフラボンを過剰に摂取することによって、
女性ホルモンのエストロゲンが低下して生理が送れるということがあります。
また、卵巣にも悪影響があるという研究発表もあります。
リバウンド
毎日同じものばかりを食べていると、ストレスが溜まりやすくなるのではないでしょうか?
『こんなに楽でいいの?60代でもらくらくダイエット!!』でも、お伝えしましたが、
無理なダイエットをして、必要な栄養を取らなかったり、精神的にストレスを感じていると、女性ホルモン“エストロゲン”の分泌が下がってしまいます。
そうすると、脂質代謝の異常をもたらしてしまうので、どんどん痩せにくい身体になってしまいます。
また、この豆腐を食べるというダイエット・・・一生続けることはできるでしょうか?
たとえ減量に成功したとしても、やめた時にストレスから食べてしまうという方も多いそうです。
炭水化物抜きダイエット
炭水化物ダイエットとは、その名前の通り炭水化物の摂取を減らすという方法行われるダイエットです。
もしかしたら、今、一番流行っているダイエットかもしれません。
炭水化物の多い、ごはん、パン、麺類、イモ類、飲料、砂糖をあまりとらないようにして、血糖値をコントロールしていきます。
『ダイエットのカギは朝ごはんにあり!痩せる朝ごはんとは?』でも、お伝えさせていただいたように、食事で炭水化物や糖質を摂取すると、消化されて吸収されたブドウ糖が血液中に大量に放出されます。
私たちの身体は、血糖値が上がり過ぎるといけない!ということで、
血糖値が上がり過ぎないようにインスリンが分泌されて、すぐに糖分を処理します。
でも、大抵は使いきれずに余ってしまうので、
インスリンは、せっかく摂取した糖分、ブドウ糖が捨てられるのはもったいない!と思い、糖質、ブドウ糖を脂肪に変えて私たちの身体に蓄えていきます。
炭水化物抜きダイエットは、炭水化物の摂取量を減らすことによって、
この血糖値を上がりすぎない様にして、インスリンの分泌を少なくさせることによって、
ダイエットをするというものです。
炭水化物抜きダイエットの危険性
確かに、炭水化物の摂取を減らすことで痩せることができます。
炭水化物を減らすと言うだけなので、基本的には他のものは、
好きなものを好きなだけ食べてもいいので、空腹感もあまり感じることなく、
ダイエットを行うことができるかもしれません。
しかし、炭水化物ダイエットにはたくさんの危険が潜んでいます。
美容に悪い
炭水化物を抜くと、身体の中のエネルギーとなるものが足りなくなります。
そのため、脂質やたんぱく質を分解してエネルギーを得ようとします。
実は、たんぱく質は、肌や髪を活性化するためにも必要なものです。
しかし、炭水化物を抜いてそのたんぱく質が、代謝に優先的に使われるようになると、
肌や髪の毛に必要なたんぱく質が足りなくなってしまいます。
そのため、肌がガサガサになったり、
髪の毛がパサパサしたりするというトラブルが発生します。
体臭がきつくなる
『もう我慢しないで!!ダイエットには1日3食の食事が効果的!!!』でも、お伝えしましたが、炭水化物を抜いたりして、糖が不足してしまうと、代謝が低下するこにより、ケトン体という物質が血液中に多くなってしまい体臭が強くなってしまいます。
この臭いは、ワキガの臭いといわれたりしています。
また、ケトン臭は口臭や汗、尿などのにおいも悪化させます。
集中力の低下
脳の栄養素はブドウ糖です。
そのため、炭水化物を抜いてしまうと脳の栄養が足りなくなってしまいます。
そのため、イライラしたり、集中力がなくなってしまって、
仕事や勉強に影響が及んでしまいます。
また、これらは脳へのストレスになるので、その反動で、
ダイエットを続けることが難しくなる場合もあります。
血液がドロドロになる
炭水化物抜きダイエットをすると、体内のバランスが保てなくなってしまうため、
血液がドロドロになってしまいます。
血液がドロドロになると、心筋梗塞や脳卒中、動脈硬化などの病気を引き起こしやすくなります。
一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになってしまいます。
そうすると血管に悪玉コレステロールが溜まっていくことになります。
そして、血管が傷んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていってしまいます。
夕食のダイエットとして、人気の豆腐ダイエットや炭水化物ダイエットは、
とっても手軽に始めることができるダイエットですが、
その分、危険性があるという事が分かって頂けたのではないでしょうか?
ダイエット中の夕食はどうしたらいいのか?
じゃあ一体、ダイエット中の夕食はどうしたらいいの?!と、
思っておられる方多いと思います!!!
モデル型ダイエットの夕食のポイントは2つあります!!
これは、身体に負担をかけることなく行えるとっても安全で、安心できる方法ですよ!!
夜8時までに夕食を終わらせる
この8時までに夕食を終わらせるというダイエットは、とても健康的で、
リバウンドも少ないダイエット法になります!!
一番脂肪がつきやすいと言われている時間帯は、
夜の10時から2時の間だと言われています。
この時間に血糖値が高いと、脂肪が付きやすくなってしまいます。
しかし、夜8時までに食事を済ませておくなら、
夜の10時までに、血糖値を正常な状態に保つことができるので、
脂肪がつくことを防止することができます。
この方法なら、何か一つの食品を続けてとるということや、
何か一つの食品を食べない様にするということがなくなるので、
比較的ストレスも溜まりにくく、リバウンドもしにくい方法と言えます。
バランスの取れた夕食にする
きっとみなさん、夕食は何を食べた方がいいのか気になると思います。
モデル体型ダイエットは、何か一つの食品を夕食時に取り続けるということは、おすすめしていません。
モデル体型ダイエットは、1日3食バランスよく食べるということをおすすめしています。
1日3食食べるって、夕食を減らしてカロリーを抑えていた人たちにとっては、
ちょっと抵抗があるかもしれません。
しかし、3食きちんとバランスのとれた食事をすることによって、
何かの栄養素をとりすぎることや、
何かの栄養素が足りないということをなくすことができ、健康にダイエットを行うことができます。
そして、きちんと栄養バランスがとれていると、その栄養の効果がしっかりと発揮することができ、体の機能が正常に働くこととなります。
体の機能が正常に働くことにより、基礎代謝が向上し、ダイエットを成功へと導いてくれます。
みなさん、炭水化物、脂質、糖質はダイエットの敵だと思われていませんか?
しかしこれらは、私たちの身体にとっても大切な栄養素なのです。
私たちは、たんぱく質、脂質 5種類、炭水化物 2種類、ビタミン13種、ミネラル13種の34種類の栄養素を身体に取り入れる必要があると言われています。
『もう我慢しないで!!ダイエットには1日3食の食事が効果的!!!』の記事でもお伝えした通り、私たちの生活はもともと、1日3食食べるという生活ではないでしょうか?
ですので、1日3食バランスよく食べると言うモデル体形ダイエットなら、一生続けていくことができます。
また、モデル体型ダイエットは、1日3食きちんとバランスのとれた食事をすることによって、「やせる食事の軸」を身体にインストールすることができます!!
これを身に着けてしまえばリバウンドをすることはありません。
野菜さえ食べていたら健康になる、夜ごはんに炭水化物は食べない、
油は太るから徹底的に排除する・・・
そんなダイエットの思考は、リバウンドをしてしまいます。
今回の記事から、今人気の夕食時は豆腐を食べることによってカロリーを抑えたり、
炭水化物を抜いて血糖値をコントロールして、ダイエットをするという方法が
どれだけ危険なものか分かって頂けたのではないでしょうか?
確かにどちらの方法も、ダイエットすることはできるかもしれません。
でも、体重を減らすという事と引き換えに、健康までも損なってしまうかもしれません。
それでは、本末転倒になってしまいます。
是非、みなさんには私たちの身体が喜ぶ方法でダイエットに成功して、
健康に過ごしていただきたいと思います!!