妊娠中の方はきっとみなさま、
自分の健康に今まで以上に気を使ってらっしゃると思います。
自分の身体だけではなくなり、
もう一つの命を守らなければいけないと思ってらっしゃるのではないでしょうか?
新しい命を授かった幸せとともに、
少し身の引き締まる思いも生まれるかもしれませんね。
妊娠中に気になる、体重の増加・・・。
どれくらい増加しても大丈夫なのか・・・。
気になる出産後のご自身の体形・・・・。
妊娠中にダイエットなんてありなのか・・・。
色々気になることが多いと思います。
そんな疑問にお答えしたいと思います。
目次
妊娠中のダイエットと普段のダイエットは違う!!
妊娠中のダイエットと普段行うダイエットとは少し考え方が違います。
普段のダイエットは体重を落とすこと、脂肪を減らすこと、
スタイルを良くするためにみなさん行っておられるのではないでしょうか?
でも、妊娠中のダイエットは、体重を落とす、脂肪を減らす、
スタイルを良くするために行うものではありません。
妊娠中に体重の増加することはお腹の赤ちゃんのためにも大切なことで、
体重が増加しないと母子ともに悪影響が生じてしまいます。
しかし、体重が増えすぎるとそれもそれで母子ともに悪影響を及ぼしてしまいます。
妊娠中のダイエットとは、そうした、悪影響が起きないように
体重を管理することを目標としたダイエットのことなのです!!
もしかしたら、今までダイエットを頑張ってこられた方や、
もともとあまり太っていなかった方などにとっては、
この妊娠中の体重の増加をストレスに感じておられるかもしれません。
出産後のダイエットのことを考えてあまり体重を増やしたくないと
考えておられる方も多いのではないでしょうか?
この記事を通して、妊娠中の体重の変化について正しい知識を取り入れて頂き、
妊娠中の期間を楽しくお腹の中の新しい家族である赤ちゃんと、
楽しい時間を過ごして頂けたらと思います。
妊娠中の体重の変化
妊娠をして体重が増加することは、当たり前のことですよね。
お腹の中に新しい家族である赤ちゃんがもう一人いるというだけで、
体重が増えるということは分かりますよね。
また、羊水や、胎盤もあります。
それに加えて、赤ちゃんを守るために腰回りや胸回り脂肪がついてきます。
妊娠しているあなたの身体は、
赤ちゃんを外敵から守ろうとクッションの役割をしてくれる脂肪を蓄えていきます。
これは、お腹の中の赤ちゃんにとってとっても大切で必要なことなのです。
体重の増えすぎはあなたと赤ちゃんに悪影響
しかし、いくら赤ちゃんを守るためにクッションが必要だからといって、
体重を増やし過ぎることもよくありません。
体重が増えすぎると母子ともに悪影響が及びます。
体重が増えすぎるとなぜ、よくないのか一つ一つ見ていきましょう!
妊娠高血圧症候群
妊娠中毒症とは、妊娠20週以降に高血圧になり、
出産後12週目までに血圧が下がるという症状のことです。
この症状が悪化すると、妊婦さんの身体によくありません。
血圧の上昇、尿蛋白や、脳出血や、子癇といけいれん症状が起きたり、
肝臓や腎臓の機能障害や、HELLP症候群と呼ばれる肝機能障害などの異常が起こります。
赤ちゃんにもよくない影響がおよびます。
胎盤からの栄養がうまく赤ちゃんにまでわたらず、発育が遅くなったり、
生まれる前に胎盤から赤ちゃんが剥がれてしまったり、
通常よりも体重の少ない赤ちゃんが生まれてきたり、
最悪の場合、赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまします。
この妊娠高血圧症候群の原因となるのが、急激な体重の増加です。
ですので、きちんと体重を管理することが大切だという事がわかります。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病とは妊娠して、血糖値が上がりやすいことに原因があります。
『ダイエットのカギは朝ごはんにあり!痩せる朝ごはんとは?』で、
私たちの身体は、血糖値が上がり過ぎるといけない!ということで、
血糖値が上がり過ぎないようにインスリンが分泌されて、
すぐに糖分を処理するということをお伝えしました。
しかし、妊娠中はお腹の赤ちゃんにブドウ糖を分けるために、
胎盤からインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されます。
このホルモンが分泌されると血液中のブドウ糖が分解されにくくなります。
その時に、甘いものや糖質などを取り過ぎてしまうと、
妊娠糖尿病を引き起こしやすくなってしまいます。
この妊娠糖尿病は母子にどんな影響を及ぼすのでしょうか?
この妊娠糖尿病によって、先ほどお伝えした妊娠高血圧症を引き起こしやすくなってしまいます。
また、流産や早産を引き起こしやすくなったり、赤ちゃんが大きくなりすぎて、難産になってしまったりします。
また、赤ちゃんが生まれてきてから新生児低血糖を引き起こす可能性も高くなります。
難産
妊娠中に体重が大きく増加してしまい、そのまま出産しないといけなくなると、
難産になる可能性が高くなってしまいます。
何故かというと産道の周りに脂肪がついてしまい、
産道が狭くなり赤ちゃんが通りにくくなってしまいます。
そうすると、赤ちゃんが上手に回ることができなくなってしまうので、
回旋異常となってしまう可能性もあります。
また、陣痛が感じにくくなってしまい、微弱陣痛となり、
お産が進まないという状況になってしまう場合もあります。
そうなると、母子ともに疲れてしまうので、
分娩停止となり、帝王切開になるということもあります。
無事、産まれたとしても、会陰の傷が治りにくかったり、
お産に時間がかかったので、子宮が収縮しにくく、
出血が多くなるこということもあります。
体重が増加しすぎるということがどれだけ、
妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんに悪影響を及ぼすことなのか
理解して頂けたのではないでしょうか?
読者C子さんの経験から学ぶ妊娠中ダイエット法
ここからはみなさんに、読者のC子さんの経験と一緒に、
正しい妊娠中のダイエットとはどのようなものなのか見ていきたいと思います。
読者のC子さんからメールをいただき、そのメールの内容はこのようなものでした。
無料メールセミナーをせっせと読んでいます。
結構ちゃんとした食生活を送っているつもりでしたが、
足りないものがたくさんありました。
野菜は好きでよく食べていると思っていましたがももこ先生のメールと照らし合わせると足りないようです。
乳製品、卵は太ると思ってなるべくさけていました・・・
海藻や豆も毎日は摂ってないよな・・・
と、色々と意識して食べるようになり間食でお菓子や甘いものを摂らなくなりました。
食事だけで満足してる感じです。嬉しい!
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きちんとメールセミナーを読んで実践されているのですね!!
素晴らしいです!!
何が必要なのかわかっただけでも、今後のダイエットにおいて良かったと思います。
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【メールの続き】
ところで、もともとぽっちゃりの上に最近はプラス五キロほど太ってしまい「まじでやばい@@;やせようヽ(`Д´)ノ」と決心した訳ですが、
三人目を妊娠したようです^^;
妊娠中はどのように進めて行ったら良いのでしょうか?
今の体重プラス10キロ(上の子二人の妊娠中はこれくらい増えました)なんて言ったらほんとにもとに戻す上にさらに痩せるなんて・・・途方に暮れてしまう数字です。
ももこ先生助けてくださーい(TωT)
(156cm 57kg BMI:23.4の妊婦さん)
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今回のC子さんはBMIが23.4ということでぽっちゃりに入るでしょうが、
肥満学会的には「標準体型」です。
妊娠前に標準体重の方のダイエット・・・・は特に必要ありません。
しかし、あんまり大きくなってしまうと妊娠後に元に戻すのも大変です。
私は2人産んで二人とも15~18kg太りました。妊娠肥満です。
今は妊婦をあまり太らせない傾向にあるので、
きっとすごく看護師さんに怒られていたと思います。
18kg太っても、妊娠後は1年間授乳していましたので、
私の場合は何もしなくてもすーーっと元の体重に戻ってしまいました。
とはいっても、一人目を産んでから2人目までに2,3kg体重増がありますので、
純粋に結婚前の体型には戻っていません。
それは年齢を重ねていけば必ず遭遇する、基礎代謝ダウンによるものと思われます。
妊娠中のダイエットの目安
さて、標準体重の方は妊娠中どのくらいの体重にしておくべきか。
それは7~12kgの増量が理想です。
一週間当たりですと0.3kg位が理想です。
0.5kg以上太るとむくみが心配になります。
最低でも5~7kgは増やさないと胎児に問題が出ますので、
それは増えて当たり前というか増やさないと困ります。
ですから、C子さんの場合は、前より太ってしまったということですので、
今までどおりのお食事で特に増やす必要はないのではないかと思います。
逆に痩せたいからとすごく今から減らしていくというのもやめたほうがいいでしょう。
許される体重の増加は何キロまで?!
ご自身の妊娠前の体重が標準なのかどうか確かめるためには、
世界的に最も信用されている肥満度チェックをすことができる、
BIM値を計算して出してみてください!!!
妊娠前の体重÷(身長M)²の計算式で、BIM値を出すことが出来ます。
BMIt値22が最も健康である数値だと言われています。
18未満は痩せ気味、25以上は太り気味と言われています。
BIM値が18未満の方は、妊娠中の理想の体重増加は10~12キロ程度です。
BMIt値18~24の標準体型の方は、7~12キロ程度。
BMI値が25以上の太り気味の方は、5~7キロ程度と言われています。
是非、この基準を目安にして、妊娠中のダイエットに励んで頂ければと思います。
C子さんは、今後痩せたいと思われてらっしゃう様ですので、目標値をプラス7~8kgまでにしておかれたらすぐに元に戻るでしょう。
8kg以上は増やさないようにしましょう!!
摂取目安エネルギーは1600~1800Kcalです。
妊娠中はバランスよく食べる
『モデル体型ダイエット』で常々お伝えしている、
バランスよく、必要なものからきちんと摂取するというダイエット法。
妊娠中のダイエットにもこの方法を適用することが出来ます!
妊娠中の方にこそ是非、このモデル体型型ダイエットによって、
妊娠中の体重の増加を上手にコントロールして頂きたいと思います。
何故かというと、赤ちゃんのためにたくさんの栄養が絶対必要だからです。
栄養の摂り過ぎや偏りに注意して、様々な食材を使ったバランスの良い食事を続けていきましょう。
赤ちゃんのアレルギー予防のためにも、毎日同じの食材からのタンパク質摂取はあまり好ましくないとされています。
このことからも、何か一つ偏ったものを食べるのではなく、バランスよく色んな食べ物を食べるべきであることがわかります。
タンパク質、鉄、ビタミンなどの栄養素はもちろん、
特に葉酸というビタミンも積極的に取り入れていただきたいです。
この葉酸というビタミンは、お腹の中の赤ちゃんの脳などの器官の正常な発育を促す働きがあります。
この葉酸が足りないと無脳症や脊髄に異常が出る可能性がたかくなってしまいます。
この葉酸は緑黄色野菜に中に沢山含まれていますので、野菜もバランスよく食べる必要があります。
また妊娠が分かった時点ですでに4~8週は過ぎているのが普通です。
その時期は胎児の中枢神経、臓器、組織が刑されるとても大切な時です。
このホントの初期の栄養が最も重要とも言われているので、
やはり日頃から栄養バランスについて知っておく必要があるでしょう。
今まで通りのお食事=メールセミナーで得た知識をフルに活用してください。
要するに、バランスよく食べるということです。
必要なもの以外(お酒、お菓子)は極力食べない、というだけでダイエット効果は出ると思います。
私もそうでしたが、妊娠中に太ってもいいんだ!と甘いものなどをいっぱい食べていました。
そうすると、それが癖になって授乳が終わってもやめられなくなってしまい、
それがきっかけでどんどん体重が増えてしまうのです。
きっとメールセミナーを読む前のお食事だと、
かなりバランスが崩れていたのではないかと思われますので、
(といっても、一般人の方のお食事でバランスが十分取れている方の方が少ないのです。)
もっと産まれてくる赤ちゃんのためにきっちりやりたい方は、
産院の栄養相談などフル活用してよいお食事を学んで頂けたらと思います。
こちらもぜひご覧ください。
体重が気になるからと、ダイエットサプリを飲むことは控えることをおすすめします。
『モデル体型ダイエット』は普段から塾生さんにダイエットサプリメントをおすすめしていません。
妊娠中の方は、ダイエットサプリメントを飲むことは避けたほうがいいと考えているお医者さんも多いです。
ダイエットサプリメントによってカロリーをコントロールするのではなく、
ジャンクフードを減らしたり、甘いものを控えるなど、食事制限によって行うことが
妊娠中の方には特に望ましいとされています。
また、妊娠中の方はお酒も控えることが進められていますね。
妊婦さんがアルコールを取り入れると、そのアルコールは赤ちゃんに
そのまま届いてしまいます。
そのアルコールは赤ちゃんを奇形にしてしまったり、
未熟児になってしまたりする可能性を高めてしまいます。
お菓子を我慢したり、お酒を控えることは、難しいと思われるかもしれませんが、
『モデル体型ダイエット』を行っている塾生さんたちの中には、
バランスのいい食事をすることによって、お菓子を食べなくても大丈夫になったという方や、
ワインを毎日飲むことが習慣だったのに、週に一回飲むだけで満足できるようになったという方など、
無理をせずに食べなくていいものを我慢できるようになっている方たちが多くいらっしゃいます。
是非、お腹の赤ちゃんのためにも、そしてなにより妊婦さんのあなた自身のためにも、
バランスのとれた食事によって妊娠中の体重をコントロールして、
妊娠中の時間を楽しくストレスなく過ごして頂きたいと思います。
お腹の中の赤ちゃんと、お母さんが健康に笑顔で会えることを心から祈っております♪